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2022年3月  定例山行

大平山(タイヘイザン:267.5m)〜狗山(イヌヤマ:250.6m)

三原市

3月5日(土) ☆天候 晴

参加者15名  CL吉川 SL三浦
栗栖、滝、中島(恵)、中島(靖)、松本、井原、中島(美)、植本、川谷、宮本、中野、藤原、原田

コースタイム

三原駅10:10⇒須波港10:40⇒向田港11:00→向田登山口11:20→12:25大平山13:05→狗山13:50→狗山登山口15:30→15:45佐木(鷺)港16:34⇒三原港16:47→三原駅解散

報 告

 今日の山行は佐木島に渡るまでのJR、バス、フェリー、そして鷺港から三原港に渡る高速艇にスムーズに乗り継ぎができるか気がかりでした。
JRの中で参加者の確認を行い三原駅前に集合、バスには一般客に混じり乗車。バスが遅れフェリー出発の5分前に須波港フェリー乗り場へ到着しましたが取り合えず安堵しました。
 ところが港の係の人から「団体では次の便(2時間20分後)に乗って貰うようになる」と非情な言葉。意味が分からず一瞬頭の中が真っ白になるものの、先輩方の後押しやこれに乗らなければ!という強い気持ちもあり、どうにか乗船できました。(他にもすったもんだありましたが。)結局、乗船しフェリーの中で運賃を支払えば良いだけの事でした。参加者の皆様にはご心配をおかけしました。
 佐木島に渡ると風は強いものの暖かく良いお天気で登山日和でした。先頭はベテランの三浦さんに歩いて貰いました。道中にはミカンなどの柑橘系の木が多く植えられていて、果実が道路にたくさん落ちていました。もったいないね。と話しながら歩いていると島の人から「せとか(?)」をいただきました。早速その場で食べてみると濃い甘味がし、みずみずしくジューシーでした。
 三十三観音を拝顔し大平山に到着し昼食になりました。ここで思いがけず三浦さんから桜餅の差し入れがありました。お手製の桜の葉の塩味とあんこの甘さが絶妙なバランス。いつもありがとうございます。
 大平山の下りや狗山の登山道には山肌が崩れていてロープが張ってあるので、予定より早く大平山を出発しましたが、皆さん健脚で狗山、明神山、行者山とアルペンルートを難なく歩きました。登山途中に瀬戸の島々を堪能しましたが、山頂や展望台では強風のため早々に後にして下山しました。
 偶然でしたが、下山口には参加者の先輩の家があり、お土産にデコポンをたくさん頂きザックがパンパンになっていました。予定時刻の高速艇に乗船し三原駅前で解散しました。
 今日の反省点としては、後を歩く人と距離ができた場合、わかりにくい分岐では立ち止まって後ろの人に進む方向を伝えてから歩き始めなければならないのですが、話をしていて分岐に気付かず通り過ぎ、後ろの人にご迷惑をおかけしました。(本来なら最後尾を歩くCL(またはSL)ですが、今回は事情があり最後尾ではありませんでした。)
 いろいろなハプニングがありましたが、思い出に残る楽しい山行になりました。
 参加者の皆様、CLとして不手際もありましたがご協力頂きありがとうございました。

(記 吉川)


佐 木 島 山 行 感 想 文

@ 団 体 割 引

 バスから下りると、風速10メートルの荒波を切り裂きフエリーが須波港に近づいてきた。「次の便にしてもらえますか」私達は「えっ!どうしてですか」50がらみの須波港の男性係員は、団体割引を要求する私達の15人を目の当たりにしてパニックとなった。
 片道の運賃は610円。15人の団体だと一割引きとなる。(550×15=8250)完全に舞い上がった係員に見かねたCLの吉川さんが「フエリーに一旦乗り船上でお支払いしましょうか」と助け船を出した。
 くだんの係員は途端に安堵の顔付となり「そうか、そうしてもらおうか」その言葉を背に、私達はフエリーに乗船しようとすると、今度は乗船員の二人が慌てた。直ぐに須波港の男性を呼び出し、「冗談じゃないよ、我々は15枚も切符が無いから、事務所で手続きしてくれ」と、くだんの男性を悲壮な顔で叱り飛ばした。
 結局CLの吉川さんはまた須波港へ引き返した。そこの男性事務員は11枚綴りの回数券を買い、残りの4人分は通常の切符を買うことを勧めたがCLの吉川さんも強気に行く。結局、団体割引に落ち着いた。私達の手前があるのか、乗船係2人は港のくだんの男性係員を「つまらんけぇこうなるんじゃ」とののしっていたが、双方とも「上手く計算出来ない」ことが原因なのに、それは棚に上げて声高に弁解し右往左往している様に私達は苦笑いするしかなかった。

A 落ちてるみかんともらったみかん

 大平山登山口を過ぎようとしたとき、少子高齢化でもぎ手がいなくなったためか熟れた哀れなみかんは、折からの強風に煽られ登山道のアスファルトに落下していた。これを見たSLの三浦さんは先頭を歩きながら「拾ってはだめよ!」と鬼の指示を飛ばした!私は、そのもいでもらえない悲しいみかんを涙ながらに拾い上げた。その味は結構な味であり前後の人に配って共犯者になってもらった。そこからもう少し進んだところで、今度は果実農家のおじさんが、みかんを数個持ってきてくれた。先程の落ちたみかんも美味しかったが、おじさんのみかんと比べてはならなかった。

B 風速7〜10メートルの強風と急登

 この日は低気圧の影響で、強風が私達の行く手を遮る。向田港から大平山267.5mを目指す。大した標高ではないと侮るなかれ、標高0からの出発でかなりの高度となり、加えての強風で疲労した。大人数で食べる昼食はコロナ禍で久し振りであるがゆえに楽しい。
 また、SLの三浦さんのお手製の美味しい桜餅の差し入れに元気も頂いた。強風下での昼食を早く終えて、目指すは狗山250.6mである。大平山の急登をロープに頼りながら下り、狗山への登り返しに向かった。これが一大事であり、まさに「滝登り」のような真砂土の急斜面をロープや小枝を掴みながら、吹き付ける強風の中を斜面に張り付くように歩を進めた。30分の悪戦苦闘の末に遂に、狗山の頂に立った。

C デ コ ポ ン

 狗山〜明神山〜行者山〜下山口と順調に佐木港へ向かっていたところ、川谷さんが急に立止まり、誰かと親しげに話していたので、後で聞くに「勤め先での同僚だったが、定年になり佐木島でみかんを作っている人」とのことであった。川谷さんは呼び込まれてデコポンを貰いだした。私たちの羨ましそうな顔を見て察したのか、「そちらの方もどうぞ」と温かい言葉を得た。
 こういう時、誰しもそうするように最初は遠慮がちに「ほんとにいいのですか」とみかん箱に近寄り、申し訳なさそうに少しだけ頂く、すると「どうぞ遠慮なく箱に入っているものは全部持って帰ってください」と言われた。「それでは遠慮なく頂きます」と15人は、代わる代わるデコポンを頂き、遂には黄色の箱には、一個も残らずからになった。

D 居 酒 屋

 三原駅前の居酒屋に8人で入り、比較的閑散としているが4人に分かれて椅子に腰かけた。ビールで乾杯までは良かったが、時間が経過するにつけいつの間にか店は満杯になり、片方の4人が注文した「握りずし」や「ラーメン」はいつまで経っても来ない。シビレを切らして催促するが「はい、只今お持ちします。」との返事に騙され催促せずにいたところ、遂に来なかった。退席するため勘定を行うが各4人への請求がぐちゃぐちゃになっていて、この店でも計算が出来ない店員に、朝のフエリーを思い出して「またかよ」と嘆いた。それにしても居酒屋での支払いは安かった。

 今回の山行は、いろいろなハプニングを伴う実に楽しい思い出深いものであった。こんな楽しい山行計画をして頂いた吉川CLと三浦SLに大いに感謝します。

(記 中野)


歩いたコース

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歩いたコース


距離と標高


時刻と標高



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