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やまぼうし物語

 2018年に創立30周年の節目を迎えた「広島勤労者ハイキングクラブ やまぼうし」知っている人も知らない人も、「やまぼうし」が皆さんのより身近な存在になるように、【現在】【過去】【未来】に分けて、その全貌を紹介しております。

«やまぼうし物語はホームページ担当者のコラムです»

やまぼうし2018(ニゼロイチハチ)

幅広い年齢の人たちで、和気あいあいとしたハイキングクラブ「やまぼうし」の現在の様子を大公開!
 年頭に若木会長からこんなメッセージがありました。「合言葉は みんなで創るやまぼうし 一人一人が自覚と責任を持った山登りを実践して、やまぼうしを盛り上げてゆきましょう。そしてやまぼうしの30年の歴史を感じて下さい。」

記念山行や祝賀会が行われました

「やまぼうし30周年記念誌」発行

 やまぼうし創立30周年の記念行事として、2017年度に1年間かけて「広島県30市区町の最高峰」を踏破しました。2018年5月には広島県30市区町の最高峰の山行記録、会員のエッセイ、10年間の歩みなどを掲載した「30周年記念誌」が機関紙部と滝運営委員長のご尽力により発行されました。(会員専用ページからご覧いただけます)

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 10年かけて歩いてきた足跡、多くの会員が踏破した行政区最高峰登山、寄せられたエッセイ。記念誌発行を通して行われた一人一人の協力がこれからのやまぼうしにつながっていくでしょう。

機関紙部が事務局に統合

 2017年度の機関誌部の方針では、「会員への情報はHP中心に移行させる」「やまぼうしだよりは簡素化する」「季刊誌『やまぼうし』はHP とダブっているので、発行する意義や廃止のデメリットなどを 1 年かけて検討する」とし、1年間、機関誌部会やHP担当との合同会議などを重ねて来ました。 その結果、来年度からは、

  • HPに「三角点」「やまのらくがき帳」「あの日あのころ」のコーナーを新設する
  • 季刊誌『やまぼうし』は、郵送の会員を対象にHPの「山行報告」」を中心に若干編集して3カ月の1回に発行する。同時に、メールで一斉送信する
  • 『やまぼうしだより』と季刊誌『やまぼうし』は編集担当者だけで行うので機関誌部としての活動は終了させ、その機能は組織部との統合の中で位置づける

(機関誌部 2017年度活動のまとめと2018年度方針(案) より抜粋)


2018年5月「やまぼうし30周年記念誌」発行を最後に機関紙部は事務局に統合されました。長い間「やまぼうし」を支えて下さった機関紙部の皆さま お疲れ様でした。

This story is to be continued.

やまぼうし2013(ニゼロイチサン)

幅広い年齢の人たちで、和気あいあいとしたハイキングクラブ「やまぼうし」
そんな「やまぼうし」の2013年の様子をお伝えします。

25周年記念行事が行われました

豊富な山行が魅力的

 会員の手作り計画による、年間40本以上の四季折々の日帰り山行、テント泊、グループ山行、連泊でのアルプス。
加えて、自分のライフスタイルや山行経験にあわせて自由に選べます。もちろん初心者も大歓迎。ですが、山の美しい景色を楽しみ、自然の中で自身の安全を守るためにも体力・技術力・経験など、あった方がいいですよね。
「やまぼうし」では、会員のレベルアップのために、定例集会や山行で仲間と一緒に学習したり、一人でできる「山筋ゴーゴー体操」の促進などが行われています。その一環として、定例集会(9月7日)の「地図を見る」座学、10月12日(土)権現山で「地図の現地学習」が行われました

地図の現地学習

 地図を片手に現地と対比し、地図記号や地図表現を確認して歩きました。思っていた以上に楽しくてわかりやすく、「地図を見る、地図を読む」が身近に感じられました。また、山頂では平板とアリダードを使って貴重な体験もさせていただきました。

マイクロバスでらくらく移動

 広島近郊の山行は、多くの場合、市内3ヵ所の集合場所からマイクロバスで登山口まで移動します。
車内では、山のコース確認が行われたり、クイズをしたり、近況報告や情報交換などで話に花が咲いています。

 ハイキングや登山を単独で行うには、自由な楽しさがありますが、同時に危険も伴います。
「やまぼうし」では仲間と行動を共にすることによって、助け合って危険を回避したり、感動を共有できる楽しさがあります。先輩方から技術的なアドバイスを貰えたりもします。
会員一人ひとりが向上心を持って、楽しく安全な山歩きを続けようとしています。
また、仲間作りも魅力の一つです。

 帰路もバスの中でゆっくりくつろげるので、疲れた体でついウトウト。なんてことも。
でも、マイクロバスには乗車人員制限があるため、参加希望者が多い山行は、キャンセル待ちになることもあるんですよ。(マイクロバス代:1人2500 円/回)

会員同士をつなぐもの・・・

 もちろん  です。

 「やまぼうし」にはそのほかにも、ニュースレター「やまぼうしだより」と、機関誌「やまぼうし」があります。月1回発行の「やまぼうしだより」は、主に翌々月までの山行予定や行事案内が載せてあるので、手元に置いてとても重宝しています。
また、機関紙「やまぼうし」は年間4回の発行で、コラムや新入会員の紹介などが掲載され、内容が充実しているので会員は届くのを楽しみにしています。
どちらも、会員が投稿し機関紙部の皆さんがレイアウトや校正を行い、発行(メール送信、印刷・郵送)しています。つまり会員の手作りです。

「やまぼうし」は、会員はお客様ではなく、一人ひとりが力を出し合い、みんなで協力して盛り上げて行こうとしています。

「やまぼうし」は自然を愛し、自然を守るハイカー

 「やまぼうし」独自の自然保護憲章を定めて、意識の向上に努めています

 【やまぼうし自然保護憲章】
 〜豊かな自然は私たちの宝〜

  • 動物や植物は撮っても採らないようにします
  • ゴミは腐るものでも持ち帰ります
  • 騒音は出さず、鳥の声や風の音に耳を傾けます

 自然保護の活動として、年2回清掃登山を行っています

  • 日本勤労者山岳連盟(労山)は、素晴らしい山岳自然を次世代に引き継いでいくために、毎年6月の第1日曜日を全国いっせい清掃登山・クリーンハイクの日として、山からゴミをなくすための取り組みを行っています
  • 労山に加盟している「やまぼうし」は、その日に毎年、日浦山のクリーンハイクを行っており、多くの会員が参加して行っているためか、ゴミの量がずいぶん減ってきました
豊かな自然は私たちの宝
ごみの量を計測中

This story is to be continued.


温故知新

これまで、2018年と2013年の「やまぼうし」の様子をお伝えしてきました。こうした現在の「やまぼうし」があるのも、創設に関わった方々の努力や苦労、また、多くの会員や役員の汗と感動と挫折の結晶です。そこで「やまぼうし」が誕生した30年前を振り返ってみたいと思います。

やまぼうし誕生の秘話

「広島勤労者ハイキングクラブ」は、 1988年(昭和63年) 4月 23日(土)の第 1回設立総会を開いて正式に誕生しました。
当時の様子を「機関紙 やまぼうし」に投稿されていた若木さんの記事から抜粋してお届けします。

広島労山から円満解決

「広範なハイキング志向の人たち」を取り込んだ新しい会を創設しようと、1988年 1月広島労山の副会長だった堂垣内崇雅さんを中心に 8名の仲間が集まった。母体である広島労山から分離独立する際に、これ以上会員を引き抜かないという条件で設立準備会は立ち上げが認められた。
(4月23日の結成総会開催までに)準備会は全部で3回開かれている。この準備会で「やまぼうし」のキャッチフレーズ「ノンビリノビノビリフレッシュ」が新江義雄さんの提案で決まった。


詳細は、1988年発行の「労山ハイキングクラブ・結成準備会ニュース 第1号」をご覧ください。


いろんな想いを込めてスタートした「広島勤労者ハイキングクラブ」
ホームページの冒頭にもある「ザックかついで のんびり、のびのび、リフレッシュ おおらかで楽しい山の会」
今まで何気なく目にしていましたが、引き継がれてきた30年の重みを感じますね。

やまぼうし名物 豚汁誕生

1988年4月 17日(日)
第 1回 一般募集山行 聖山 参加者 83名
(4月23日の)総会に先立って会員参加を呼び掛ける一大イベントとして一般募集山行を行うことにした。
大型バス 1台がいっぱいになるかと心配したが、日を追って参加者が増えマイクロバス 1台を加えて 83名の参加者が集まった。頂上で作った豚汁が好評で、以来、やまぼうしの定番料理となっている。


大自然の中でみんなで味わう豚汁。最高の御馳走ですね。
現在も一般公開バスハイク、障がい者登山などで作られていますが、「やまぼうし名物の豚汁」にも、25年の歴史があったとは驚きです。
ちなみに、ホームページの中に、代々引き継がれている豚汁のレシピが載っていますよ。
会員の方、探してみるのも楽しいかも・・・

愛称 「やまぼうし」誕生

 1988年 4月 23日(土)18 時30 分 参加者 15名
「広島勤労者ハイキングクラブ」第1回設立総会開催
総会は利田昭雄さんの司会で進められ「のんびり のびのび リフレッシュ」のキャッチフレーズに共鳴し、山で鍛えるのではなく、ゆっくりと自然と親しみたい。という声が多く出ました。
総会の参加者の気持ちを大切にしてゆきましょう。そしてそれを会の理念にしましょうと確認しました。

〜「(仮称)どっこいしょ 創刊号」より抜粋〜


この時の機関紙の名前は「どっこいしょ」だったが、評判が悪く愛称を募集することになった。
「こもれび」「マンサクの会」「やぼ(野歩)」「緑林」「野っ歩通信」など提案があったが、松尾さんが提案した「やまぼうし」が採用された。 第 3号から「どっこいしょ」に変わって「やまぼうし」となった。


先輩方の試行錯誤が伝わってきます。
意外にも「やまぼうし」の名称は機関紙の愛称として募集・採用され、途中から「広島勤労者ハイキングクラブ やまぼうし」に定着したようですね。

大勢集まった

 一般募集山行
第 1回目 聖山 大型バス 1台、マイクロバス 1台 83名参加
このときは案内のビラを 2000枚も刷って知り合いに配って回った。

第 2回目 雲月山 大型バス 1台 63名参加
土井紀子さんが実行委員長を務め、大型バス 1台と自家用車 2台を出した。

このあたりからしばらくは、山行募集の案内を出すとすぐ大型バス 1台くらい満員となるほど参加希望者は多かった。
多少なりとも利益も出た。ところが儲かるとなるとみんな黙ってはいない。
旅行会社・バス会社などがどんどん山登りのツアーを売り出して大宣伝をするものだから、やまぼうしの一般募集山行はたちまちマイクロバスもみたせないほどになってしまった。
しかもリピーターばかりなので、会員の増加には寄与せず手間ばかりかかるので中止の意見が強くなった。


今の「やまぼうし」があるのも、こうした諸先輩方の努力の賜物です。
それにしても、旅行会社よりも早く一般募集山行を行っていたなんて着眼点がすごいですね。

年代と共に試行錯誤しながら進化し続ける「やまぼうし」。これからの構想や取り組みは・・・ キーワードは2つ

やまぼうし未来予想図

「広島勤労者ハイキングクラブ」は、 1988年(昭和63年) 4月 23日(土)の第 1回設立総会を開いて正式に誕生しました。
30年の時を経て、時代の流れとともに価値観の多様化や高齢化が進む中、これからも進化し続ける「やまぼうし」。

キーワード1 誰もがリーダーに

「登山・ハイキングは自然を相手にするスポーツです。安全に楽しむためには自分で身を守る術を身につけなければなりません。 やまぼうしでは誰もが自立した登山者にと、代わる代わる定例山行のリーダーを務めています。
 連れて行ってもらう登山は気楽で楽しいものです。リーダーは山行の計画から当日は「道は・・・時間は・・・休憩は・・・メンバーの状態は・・・」と大変です。 でも、後になってどんな山だったかしっかり覚えていますが、連れて行ってもらった山は記憶がすぐ薄れます。何よりも自然と力がついてゆきます。

 2013年頃から「若手の育成」として様々な取り組みが行われています。定例集会では「登山基礎講座」「山の歩き方」など学習会が開かれています。 自分自身がスキルアップして、リーダーとしても山を楽しめるように学習し経験を積んでゆきましょう。そして、やまぼうしの「メンバーシップ」(会員専用ページに掲載)も守りましょう。

キーワード2 高齢化

 日本に未曾有の高齢化社会が目前に迫っています。それは超高齢者大国という未来です。
「やまぼうし」も高齢化が進んでおり、高齢者の山での事故やトラブルの発生をどのようにして少なくするかが課題になっています。
年齢を重ねても自立したハイカーでいられるように、山筋ゴーゴー体操や独自の体力維持方法などの自己管理、「ヒヤリ・ハット」の共有など 安全登山の学習が必要です。

 一方では、30年の歴史が語っているように、「やまぼうし」を通して長年「山」で繋がってきた仲間達の あいかわらずそばにある同じ笑顔。
ザックかついで高い山に登るのが少し辛くなってきたとしても、仲間と楽しみながら繋がっていたいと思える「やまぼうし」の継続が望まれます。
例えば、サロンやまぼうし、バラエティーに富んだ山行、納涼会、史跡めぐりや散策など、誰でも参加しやすい山行、行事です。

 それにしても「やまぼうし」の先輩方はお元気です。実年齢を感じさせない若さや行動力があります。 若い世代もハイキングクラブ「やまぼうし」で、いつまでも楽しく安全な山歩きが仲間と一緒に続けられるように、お手本にさせていただきたいですね。 そのような中「みんなで創るやまぼうし」を合言葉に、いつかは必ずやってくる世代交代も視野に入れながら「やまぼうし」の未来予想図をみんなで描いてゆきましょう。


※ 最後まで読んで下さりありがとうございました。

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